2019/01/26

ジグゾーパズル その1

アフィリンクじゃありませんよ

週刊文春でエッセーを連載している分子生物学者の福岡伸一氏の著書「生物と無生物の間」(やっぱり他誌で連載されたエッセー) を図書館で借りて読んでみた。その中で細胞内の蛋白質の結合のたとえ話に、少し長くジグゾーパズルの話があり、興味を持ってついうっかりアマゾンジャパンで二千ピースのを買ってしまった。二千というと市販されている中でほぼ最大級だ。ただし縦横が普通の半分でピースの厚みも薄いスモールピースというタイプで、フランスの修道院の島モンサンミッシェルの夜景のやつをろくに他の絵柄も検討せずに買い、あと並べかけのパズルをピースを崩さず巻き込んで片付けられるという布を一緒に買った。やりかけで放置したら犬に滅茶苦茶にされそうだ。上に寝そべって掻き掻きするとか。

彼のエッセーを読んで買ったものが他にもある。一昨年の春あたりニューヨークで子供の間で流行っていたというフィジットスピナー (fidget spinner) で日本ではハンドスピナーとか呼ばれている。夏あたり日本でも流行るかもと書いてあり、アマゾンジャパンで検索したら既に色々売られていた。買った動機は母にやらせられるかというものだったが一度も持っていったことがない。

開いてみてすぐ後悔した。ジグゾーパズルなんか百ピース程度のすらほとんどやったことがない。袋に入ったピースは嵩は大したことがないが、小さいから大変な数量だ。とりあえず不織布を敷いた上でピースを選り分けてみた。直線を含む四周にあたるピースから始めるという定石は知っていた。それだけじゃ時間の無駄なので修道院の明かりを含むものを選びだし、色合いによって分けて並べた。

最初は全部を箱に空けて指先でかき回していたが、これもとんだ時間の無駄と気付き、一部だけを箱に空けて探し終わったら別の袋に移すというやり方に変えた。これでもかなり無駄がある。裏返しのピースを表に返して行くが、パズルが入っていた箱の倍くらいの広さの箱があれば、次に別テーマで探す時裏返す手間が要らないし、合わないピース同士噛み合っているのも離して表向きにしておけるからだ。そんなものはないので数回に分けて目的のピースを選り分けた時点でもう根気が尽きて、四周のピースの大ざっぱに二色に分けたのと明かりの入ったものと三つの小さい袋に分けて入れて終いにした。四隅にあたるピースは一個見落としたんだろう三個しか見つからなかった。周囲のピースで繋がるものが幾つかあり、紙の養生テープで繋いで仕舞った。