2020/01/16

ドコノコ (Dokonoko)

糸井重里の株式会社ほぼ日が運営する犬猫好きを対象とした SNS。犬猫を飼っている人だけでなく、飼ってない人が知っている犬猫の写真を投稿でき、まだ投稿先のスレッドがなければ自分で作れるし、自分で二つ以上のスレッドを作ることもできる。

スレッドはブックという名称で呼ばれ、投稿するにはいずれかのブックを選んでその中に投稿する。Instagram 同様コメントや「いいね」機能もある。ブックには個々の動物 (犬か猫) のものの他にオフ会のブックもある。死んだペットのブックも作れ、非公開のブックも作れる。見つけたブックはお気に入りに追加できる。また行方不明や飼主不明の動物の地域ユーザーへの告知機能もある。日本語版以外に英・仏・大陸中国語板があり、日本以外の国にも利用者が広がっている。

Instagram を真似て、縦横同一比率の画像しか投稿できない。モバイル端末用の専用アプリ (Dokonoko app) が必要。Instagram でも PC のブラウザから閲覧・Like・コメント・フォローなどができ、ブラウザの設定 (Developer tools での設定) 次第で投稿もできるのに、ドコノコはモバイル端末と専用アプリなしでは何もできない。ブラウザで dokonoko.jp を見てもブラウザ用の告知サイトが見られるだけである。隠しているアプリ用のアドレスさえ分かれば developer tools でモバイルのフリをして PC ブラウザで使えるかも知れないが。たぶんいずれ有料化する腹づもりなんだろう。エミュレータ で Windows 用に Android 環境を作って Dokonoko app を動かせるらしいが、現状ではそうまでして使うだけの魅力はない。

最初にアカウント名を設定し、自分の住居の近くのランドマーク (非公開) を選択する。ランドマークは公園のこともあるし交番であったりもする。既にあるブックを犬猫の名前で検索でき、ある個体を検索する時は利用者のランドマークの近所からリストアップされる。しかし検索対象を犬か猫かで選別することができない上に、タブレットを使っていてさえブックの被検索用アイコンも小さいので、よくある名前の動物だと都市部では事実上検索は無理な場合が多い。登録されていると分かっている動物でも正しいブック名が判らなければ難しい。インターネットは猫画像で溢れているので、正直、好きでもない猫の写真を次から次へ見させられるのにはうんざりする。とにかく非常に不便なので文句を言ってあるが、難しいのかいっこうに改善されない。

ランドマーク付近で犬猫が失踪すると知らせが来る。しかし猫だったら「ふざけんな」と思う。そんなもの捕まるわきゃない。二年余り前に偶然雄の放れ柴犬を捕まえてペットショップで預かってもらい翌日には飼主の元に戻ったことがあったが、それはその犬がうちの雌犬にしつこく寄ってきたし、抱き上げてもほとんど抵抗しないおとなしい犬だったからだ。もっと前にも雌の放れ柴を見たことがあるが、家から遠かった上にうちの犬にギャン吠えするのでどうもならなかった。

この SNS のことを最初どこかのレビューで知った時、問題にせず試してもみなかったが、大分あとになって知り合いの飼主 (その犬のブックさえ見つけられない) から砧公園でオフ会があったと聞いて試す気になった。しかし糸井御大やほぼ日スタッフが出張る公式オフ会以外を事前に知ることは一度だにできていない。あんまり知り合いのブックをマメにチェックもしていないせいもあるだろうが、これまで事前に知って参加できたのは駒沢公園の公式オフだけである。行くと有名人の糸井御大を小さい犬を連れた人たちが行列を作って取り巻き、御大に抱いてもらった犬の写真を撮っている。物販もしている。

Cats and the Internet