早速連絡すると次の土曜日に見に来るようにと言ってくれ、結局手放したい成犬はないので繁殖用に残してある三腹分くらいの三ヶ月前後の仔犬たちの中から選ぶことになった。今は気性で選び気をつけて社会化すれば大丈夫じゃないかと思うが、当時は柴犬の雄といえば街で会う他の雄犬にそれが義務であるかのように吠えるという印象だったので、本当は雄が欲しかったが雌を飼うことにしていた。最初に抱き上げたのがさちで、そうされても全く落ち着いていたので、結局母親を見ることも他の仔犬を触ることもせずその犬に決めた。その時生後99日目だった。既に「扇の幸姫」という名で登録され、さっちゃんと呼ばれていた。良い名と思ったのでそのまま家でもさちと呼ぶことにし役所にも「さち」で登録した。
家に来た翌日のさち |
玄関の土間にケージを置き、板敷には古い絨毯を敷き詰めた。ケージは前からあった長辺90cmのもので、大きすぎた。朝、ケージの扉を開けようとすると鉄砲玉のような勢いで飛び出してくる。玄関に行くと板敷に跳び上がりそこからケージの屋根に跳び上がり土間に跳び下りることをダンダンダンと繰り返す。餌を入れた食器を持って行くと跳びついて力づくで取ろうとし、マテもへったくれもない。
https://youtu.be/V5PuB7CYUx8
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